過去帳
大日堂の金山です。
一日の始まり。
お仏壇におまつりしている過去帳のページをめくって、鐘を鳴らし、手を合わせます。
過去帳は、亡くなられたご先祖さまやご家族の法名や戒名、お名前、亡くなられた日、亡くなられた歳を記して、おまつりする仏具です。
現在、過去帳は、日付の入ったものと入っていないものとの2種類があり、ご先祖さまのお名前を、日付の入ったものは日付ごとに、日付の入っていないものは亡くなられた順に記していくことができます。
どちらを選ばれても良いと思うのですが、私にとっては日付の入った過去帳が良いように感じ、おまつりしています。
少々不謹慎な例えですが、日付の入った過去帳は、日めくりカレンダーのように毎日ページをめくるたび、その日に亡くなられたご先祖さまを知らせてくれます。
改めて今日が命日だと認識することで、自然にそのご先祖さまへのお祈りとなり、ご先祖さま一人ひとりとしっかり向き合っていると感じられるのです。
物覚えの悪い私にとって、決して忘れることがないよう、ご先祖さまとのご縁をつないでくれる過去帳は、なくてはならない存在です。
合掌