お墓のお引越しとお墓の片付け
大日堂の石原です。
車が乗れなくなると田舎にあるお墓のお参りが難しくなるので、お墓を近くに移したい…
あの急な坂をお水やお供え物を持って登るのが大変…
妻の実家のお墓を片付けて、新しく建立したお墓で妻の先祖を一緒に供養していきたい…
私達には子供が無く代が途絶えるので、県外に住む兄弟のところへ、こちらのお墓は整理して先祖の遺骨だけを持っていこうと思う…
などなど…
ここ数年、お墓のお引越しや片づけに伴って、お墓を新しく建立されたり、納骨堂に納骨されたり、合同墓に合祀されたりと様々な選択肢があり、お墓事情は変化してきております。
実際に今数件、お墓のお引越しや片付けの案件をお預かりし、進めさせて頂いております。
お墓のお引越しや片付けと一言で言っても、それぞれのご家庭の様々な諸事情があります。
その不安やお悩みを、お客様に寄り添い、お客様のお話に耳を傾け「聞く」ではなく「聴く」の意味のごとく、十分に心の目を見開いて身を入れて聴くように心掛けています。
お墓のお引越しや片付けで大切なことがいくつかあります。
先ずは今納骨されているお墓の「遷仏法要」お性根抜きのお経をお寺様にお願いします。
次に「改葬許可証」が必要となります。
「改葬許可証」の交付は、現在納骨されている市区町村の役場に申請するようになります。
そのためには次の3つの証明書が必要です。
・遺骨(焼骨)受入証明書…引っ越し先の墓地管理者の証明
・改葬許可申請書…各自治体によって内容が若干違う場合もありますが、お遺骨1体につき一枚必要です。用紙は自治体のホームページからでもタウンロードできます。
・埋葬許可証…現在お墓のある管理者の証明(改葬許可申請書が埋葬許可証と兼用になっている場合もあります)
改葬許可証は市区町村の自治体が遠方の場合、郵送での申請も可能ですが、亡くなられた方の本籍地の分かる戸籍謄本、申請者と死亡者との続柄が分かるもの等々が必要となります。
いずれにしても、まずは各市区町村の自治体にお尋ねください。
お墓を整理することに一抹の抵抗感や様々な思いを感じられる方もいらっしゃると思いますが、大切なことは、ご先祖様のご供養を良い形でこれから先も繋いでいく…
「ともに、つなぐ」ですね。
合掌