霊園・お墓・仏具のことなら広島の大日堂のホームページ

日々のこと

花まつり

シャクナゲ

大日堂の石原です。

4月8日はお釈迦様の誕生日です。
各地の寺院や幼稚園などで、お釈迦様の誕生を祝う花まつり(灌仏会)の行事が行われますが、参列されたことのある方もいらっしゃると思います。

私も、何度か参列させて頂いておりますが、お寺様が、この日は必ず花まつり(灌仏会)由来のお話をされます。
このお話が、何度聴いても飽きない素敵なお話で、毎回お話を聴きながら想像を巡らし、すっかり覚えてしまいました。
大好きなお話なのでご紹介します。

ある時、お釈迦様の母マーヤー王妃(麻耶夫人)の夢の中に白い象が現れました。
白い象は、なかなか子供の出来ない王妃の右脇腹からお腹の中へ入っていき、夢から目覚めると、王妃はお釈迦様を身ごもっていたそうです。

お釈迦さまは生まれてすぐ、東西南北に向けてそれぞれ七歩ずつ歩み、右手は「天」を、左手は「地」を指し「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と唱えたと言われています。
「生きとし生けるものは、誰もがこの世に一つの尊い存在である」といった意味だそうです。

お釈迦様は、ルンビニの花園で誕生しました。
その際に,九頭の龍が天から現れ、お祝いに甘露の雨を降らせたという伝説から、花御堂(はなみどう)(たくさんのお花を飾り付けた小さなお堂)の中に甘茶で満たした灌仏桶を置き、その中央に「誕生仏」を安置し、参列者は、誕生物に柄杓で甘茶をかけて、子供たちの成長を願い、お参りします。

お寺様がこのお話をされる度に、今から約2500年前の美しい花園を想像し、悠久のロマンを感じる私は、変?ですか?
…素敵なお話ですよね。
えっ、私だけ?

因みに、4月8日は渋谷の忠犬ハチ公の日でもあるそうです。

合掌