温品光霊苑の佐藤です。

ご主人を数年前に亡くされた奥様から「ちょっと相談なんだけど」と声をかけられました。
何でも、生前は寡黙で、奥様に対してあまり笑顔を見せなかったご主人が、満面の笑みで奥様の前に現れ、ずっと奥様を見つめている不思議な夢だったとのこと。
優しく温かい、とてもいい笑顔だったことから、何か意味があるのだろうか？とずっと気になっていたそうです。

「最近心の底から笑う出来事ありましたか？」「悩みがあり気持ちが沈んでいませんか？」「もしかしたら、いつも元気一杯の奥様から笑顔が消えて心配されているのかも。応援メッセージなんですかね？」と私なりの考えをお話しすると「あっー！まさにそうだ！いろいろ気持ちが沈んでねぇ。最近仏壇に向かって優しい言葉かけてないかも」と。

いろいろ悩みはあるそうですが、一番はご主人が亡くなって年々寂しい気持ちが増し、何故私より先に逝ったのか！と腹が立つそうです。
「ご主人に話を聞いてもらったら最後は笑顔でありがとうとお伝えください。ご主人、きっと安心されますよ」ともお話しすると大きくうなずかれました。

その後、いつにも増して熱心にお墓をお掃除され、霊苑職員に元気に挨拶される姿を拝見し、「これで良かったのかな」と少し救われた気持ちになりました。

合掌