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日々のこと

他力本願

根の谷川墓苑の松村です。

「他力本願」。
私も含め、皆さんも誤解して使っていませんか?

「この一敗で自力優勝の道は絶望的ですね。あとは他力本願に頼るしかないですね」。
野球をはじめ、スポーツ報道でよく聞かれる話です。
この場合、これからいくら勝ち続けても優勝はできない、今度は相手が負けるのを待つしかない、という意味でしょう。

このように「他力本願」はもっぱら他人の力をあてにする、他人任せという意味で色んな場面で使われています。
しかし、これは大変な誤解です。

親鸞聖人は「教行信証」に「他力といふは如来の本願力なり」と明示しておられます。
だから他力とは、他人の力のことではなく仏の力、阿弥陀仏の慈悲のはたらきのことをいうのです。

仏様の生きとし生けるものを救わずにはおられないという強い願いのはたらき、これが「他力本願」なのです。
親鸞聖人の根本の教えである「他力本願」を正しく理解して、聖人の「み教え」に生きたいものですね。

合掌