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日々のこと

ありがとうの言葉

大日堂の石原です。

先日、安芸郡府中町のみくまり霊園にて開眼法要及び納骨式が執り行われ、お手伝いをさせて頂きました。

「呉の町営墓地にある妻の実家のお墓を整理し、みくまり霊園に新しく我々夫婦のお墓を建立し、妻の先祖を迎えたい」とのご依頼をお受けしたのが、昨年秋のことです。

ご夫妻とご一緒にお墓の片付けをするためのお見積りに呉の墓地に伺うと、とても大きなイチョウの木があって、樹木の下には無数の銀杏が落ちていて「売るほどありますねぇ!」と雑談しながらお見積をさせて頂いてから、あっという間の半年が過ぎ、今は新緑の美しい頃となりました。

その間、新しいお墓の準備をしていく中で「洋墓がいいね!」と直ぐに決まりましたが、仏石に刻む言葉がなかなか決まらず悩んでいるとのご相談をお受けしました。
私は「『ありがとう』は如何でしょうか?ご先祖様に今まで有り難うございます…と手を合わせ、ご先祖様はお参りに来てくれて有り難う…お墓の前で家族の思いが重なります」とお伝えすると「それがいいね!」と即決。

順調に工事も進み、いよいよ開眼法要の当日を迎えました。
その日は真言宗のお寺様をお迎えしての法要です。

川のせせらぎと五月晴れの清々しい空気の中、お寺様の上品な理趣経がみくまり峡に響き渡りました。
少し離れたところで立ち会いのお手伝いをさせて頂いていた私は、久しぶりの理趣経にうっとりしておりました。

お経が終わり、お寺様が「いいお墓になりましたね。『ありがとう』とされたのがいいですね。皆様がお参りに来られてご先祖様に『ありがとう』、そしてお墓の中にいらっしゃるご先祖様が皆にお参りに来てくれて『ありがとう』、有り難うという言葉は本当にいいですねぇ…」とお話を始められました。
施主様ご夫妻は、うなずきながらご講話を聴かれていらっしゃいました。
少し後ろで控えていた私は、心の中で思わずガッツポーズ!

つつがなく法要が終了し、施主様ご夫妻が安心されたご様子で「ありがとう」と言って下さいました。
こちらこそ有り難うございます。
本当に良かったです。

合掌