吾唯足知
大日堂の石原です。
私は訪れてみたいお寺がいくつかあります。
その一つが枯山水の石庭で有名な京都の「龍安寺」です。
方丈の縁側でお抹茶を頂きながら、ぼーっとお庭を眺めていたい…
実際には大勢の観光客で、ゆっくり休むことは出来ないでしょうが(笑)
もう一つ、方丈の裏側にあるお茶室「蔵六庵」の蹲踞(つくばい)を実際に見てみたいです。
蹲踞(つくばい)とは、お茶室に入る前に手と口を清めるために使われる手水鉢のことです。
龍安寺の蹲踞は、あの有名な「水戸黄門」こと「徳川光圀」が寄進したとされています。
その蹲踞は中央が四角くなっており、四角い水のたまる穴を「口(くち)」の字に見立て、それを囲むようにして上から時計回りに「吾・唯・足・知(われただたることをしる)」と読める工夫が施してあります。
「不完全なことに不満を持たず、今あるものに満足して感謝の心を持ちなさい」という教えを説いているそうです。
今のコロナ禍にぴったりの教えですよ!と、先日、東区山根町にある「聖光禅寺」の和尚さんに教えて頂きました。
聖光禅寺のお庭には「知足の蹲踞」を模した古銭風のオブジェが波打つ石庭の中に埋まっていて、いつお参りに伺っても波が乱れていることがありません。
いつも綺麗にされていて気持ちがいいです。
眺めていると気持ちが凜とします。
今、広島は毎日コロナの陽性者数が急増しておりますが、マスク、手洗い、うがい、と一人一人が出来ることを出来る限り頑張って、この苦難を乗り切りましょう!
心にはいつも「吾・唯・足・知(われただたることをしる)」ですね。
合掌