土砂加持法要
大日堂の金山です。
皆さまは土砂加持法要(どしゃかじほうよう)をご存知でしょうか。
土砂加持法要は先祖供養の法要の一つで、光明真言(こうみょうしんごん)で土砂を加持することから、このように呼ばれます。
光明真言で加持された土砂には特別な力があるとされ、加持土砂をお墓やご遺体に振りかけると、どんな罪人でもたちどころに極楽往生するといわれています。
他にも、硬直したご遺体が柔らかくなるなど、加持土砂にまつわる不思議なお話をよく耳にします。
先日、中区江波山の龍光院で、この土砂加持法要が執り行われました。
広島の高野山真言宗七か寺のご住職さまが一同に会される、それはそれは厳かな法要です。
龍光院では、お堂におまつりされているご本尊、聖観世音菩薩さまの指先から延びる五色の糸と白布が、屋外におまつりされている角塔婆や平塔婆に結ばれていて、そのお力がしっかりとご先祖さまへと行き渡るようになっています。
ご供養の様子が目に見える形で表されていて、ますますありがたさを感じます。
この土砂加持法要、広島、また中国地方では大変珍しく、貴重な法要のようです。
機会があれば是非お参りください。
合掌