悲しみを乗り越えて
温品光霊苑の佐藤です。
先日、お位牌のご依頼と墓石文字彫刻のご依頼を、仏様のご両親よりいただきました。
ご自身より先に逝くのは本当に辛い事だと憔悴され、時折涙を浮かべて想いを語られるお姿に、気の利いた言葉ひとつかけられず、ただ傾聴することしかできない自分がいました。
後日、完成したお位牌の確認にいらした際、優しく温かい眼差しで、刻まれた文字を見つめ、両手で包みこむように大切に手にされる姿がとても印象的でした。
まるで、そこに子供さんがいらっしゃるかのように。
「お墓参りに行けない時でも、家にお位牌があると寂しくないわ」と以前より前向きな表情を拝見でき、少し安心いたしました。
お位牌は、ご家族にとって亡くなった方そのものなんですよね。
次にお会いする時には、いつものように笑顔で手を振ってくださる元気なお姿を拝見できますように。
合掌