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日々のこと

光背

光背

大日堂の金山です。

仏さまを拝むとき、そのお姿に目を凝らすと、仏さまの背後に美しい装飾があることに気が付きます。
この装飾は光背(こうはい)といって、仏さまから発せられる光明(こうみょう)を表しています。

光背には、円の形をした円光背(えんこうはい)、円が二重になっている二重円光背(にじゅうえんこうはい)、放射状の放射光背(ほうしゃこうはい)、舟の形をした舟形光背(ふながたこうはい)、火の形をした火焔光背(かえんこうはい)など、多くの種類があります。

仏教以外の宗教でも、神さまや聖人の背後に円光背のような表現が見られます。
宗教も国も人種も関係なく、私たち人にとって、光は平等にありがたく、尊さの象徴なのだと感じます。

私たちが尊い方に出会ったときに使う「後光が差す」という表現は、この光背に由来します。
また、私たちが子供の頃に遊んだ阿弥陀籤(あみだくじ)も、阿弥陀さまの光背の形に由来するといわれています。

合掌