路傍の石碑
大日堂の石原です。
この前の休日、暖かい春の陽に誘われて、家の近くを歩いてみました。
新幹線口北の「二葉の里歴史の散歩道」…
神社仏閣が並ぶ地区ですが、二葉の里土地区画整理事業で更地になり、子供の頃と周りの様子がすっかり変わってきています。
いつもは車で通り過ぎている道ですが、歩くとその劇的な変化に驚かされます。
この辺りは戦時中、西練兵場があった場所で、追悼の碑があったのは知っていましたが、鬱蒼とした木立に囲まれていて、実際に見たことがありませんでした。
今は、石碑の周りが綺麗に改築され、近くに寄って見ることが出来ました。
「軍人・軍馬 追悼の碑」です。
「陸軍中将 鈴木荘六 書」
裏面を見ると、「軍人・軍馬と共にシベリアに渡り、大正九年(1920)十一月十八日凱旋ノ秋建立」と書いてありました。
その石碑をずっと眺めていると、鈴木荘六さん直筆の味のある字に、遠く離れた異国で、一緒に戦い命を落とした仲間や軍馬への追悼の思いが,とても切なく伝わってきました。
その大きな石碑の横には、「愛馬よ眠れ」の碑もあり、人命は勿論尊いですが、人の為に従順に仕事をしてくれた軍馬たちの命も尊び供養されている碑を見て、熱いものがこみ上げてきました。
改めて、絶対に戦争はしてはならない‼…と思いました。
そして何より、この石碑が、建立から百年近く経っている…ということにも感動です。
今でも綺麗に残っているのは、木製ではなく、ガラス製でもなく、当に石が成せる技でしょうか。
石のお仕事に携わっているから、余計にそう思うのでしょうか。
何気なく、春の陽に誘われて出かけたお散歩ですが、感慨深い思いを経験しました。
ちょっと、お散歩が癖になりそうです。
合掌