霊園・お墓・仏具のことなら広島の大日堂のホームページ

日々のこと

ありがとう

書

大日堂の石原です。

先日、洋墓のご注文を頂き、安芸郡府中町のみくまり霊園にて、お客様と文字の打ち合わせをしました。

洋墓の仏石(竿石)には、和墓とは少し違って、施主様ご家族の思いが込められたお言葉を刻むことが出来ます。
例えば、『絆』や『幸』、『和』と言った漢字一文字もあれば、『やすらかに』といった言葉もあります。

予てより、もし私だったら洋墓に刻むのなら、『ありがとう』がいいなぁ…と思っていました。
お参りの際に、ご先祖様に「今まで『ありがとう』ございます」と手を合わせ、お墓の中のご先祖様も「お参りに来てくれて『ありがとう』」…『ありがとう』という言葉は、本当にいい言葉だなぁ…と。

今回の施主(ご主人)様が、お墓に刻む文字は『ありがとう』がいいと望まれており、更に蓮の花のカットも入れて欲しいとのご要望で、同じ思いの方がいらっしゃるんだと嬉しくなりました。

本来ならばご一緒に来園されるはずでしたが、お約束の日の一週間前に緊急入院され、今回は、奥様と息子さんが代表して来園されましたが、コロナ禍、病院へお見舞いにも行かれない等々、色々なお話をさせて頂く中で、施主様には5人のお孫さんがいらっしゃって、「孫たち5人とも、みんなおじいちゃんのことが大好きで、心配しているのよ」と伺いまして、では、5人のお孫さんお一人一文字ずつ『あ・り・が・と・う』と書かれたものをお墓に彫る、というのは如何ですか?…とご提案したところ、「それがいい、じいちゃんに言ったら元気になるよ」「絶対、喜んでくれるよ」と、ご家族の思いが一つになった瞬間でした。

今頃、5人のお孫さんたち、一生懸命『あ・り・が・と・う』を練習されていることでしょう。
出来上がるのが楽しみです。

あれから数日経ちますが、「昨日も今日も、15分間の面会が出来たのよ、顔色も良くて…」と伺い、安心しました。
もう、親族の一人になったような気持ちです。
建立が待ち遠しいですね。

合掌