レーキかけ
浄土苑の田畑です。
日々の仕事の一つに、レーキかけという作業があります。
初めて耳にした時は、???…どんなことなのか想像もつきませんでした。
レーキとは枯山水を描くときに使う道具のことで、一般的には熊手と呼ばれている掃除道具です。
お墓の建ってない空いている墓地に、熊手を使って枯山水のような砂紋を描いていきます。
まっすぐ直線に、一定の間隔で描いていきます。
砂紋を踏まないように、後退りしながら行います。
この作業は心が静まって、まるで修行のようだと思っていました。(修行をしたことはないので、イメージです笑)
そのことを所長にお話したら、お坊さんが掃除などの労務を行うこと=作務なのだと教えていただきました。
作務とは修行。
まさに作務衣という制服を身につけてレーキかけをしています。
家で掃除をする時には、今夜の献立やら、子どもの下校時刻やら、家事や時間に追われて雑念だらけの私ですが、作務衣を着てレーキかけをするときは不思議と心穏やかになります。
下校時の小学生が、レーキかけを終えた墓地を見下ろして「わ〜すごい!!段々になっとる〜!!」と。
墓地も綺麗になり、思いがけず小学生に見てもらえて良かった、と思う日々です。
合掌