吾亦紅
根の谷川墓苑の立花です。
「われもまた紅なり」バラ科の多年草。
晩夏から秋にかけて日当たりの良い野原や川辺に咲く山野草、吾亦紅(われもこう)。
華奢で風にそよぐ姿には風情があり、茶華として使われたり、色褪せない為、ドライフラワーにしてアレンジメントとしても使われます。
古くから止血効果のある薬草としても使われたそうです。
その昔あるミュージシャンが「吾亦紅」と言う哀悼歌を、亡き母上に捧げて唄いました。
ご存じの方も、もしかして…いらっしゃるでしょうか!?
歳を重ねて亡き母上の気持ちがわかる年齢になり、久々に来たお墓の前で、これまでの事をただただ謝りたかった!と手を合わす。
そこには秋風にサラサラ揺れる吾亦紅が…お参りの情景が目に浮かぶ心に沁みる歌でした。
墓苑でいつものように作業をしている中、とある花筒の中に吾亦紅を見つけて、ふとこの歌を思い出し、懐かしくひと時、感傷に浸りました。
この花を手向けた方は、あの歌をご存知なのか、はたまた全くご存知では無いのか…と、とりとめのない事を思いながら。
吾亦紅の花言葉のひとつは「愛慕」です。
合掌