前を向こう
温品光霊苑の佐藤です。
先日、洋墓が完成し、朝から春の穏やかな気候の中、納骨法要が執り行われました。
施主様は打ち合わせのたびに、お墓やご供養に関する様々なご質問をくださり、その熱意にきちんとお応えしなければと思いながら接客をさせていただいた記憶があります。
完成した墓石のご確認にいらした時は「綺麗にできて故人も喜んでいると思います」と目を細め、大変お喜びになりましたが、近日に控えた納骨式の話になると、表情は少し緊張気味に。
初めてのことですから当然ですね。
少し汗ばむくらいのお日様のもと、納骨式が執り行われました。
お焼香をし、手を合わせるだけでなく、参列者様お一人おひとりが仏様にお別れや感謝の気持ちをお伝えになり、その光景から、皆さんから慕われる優しいお人柄だったというのが伝わってきました。
後日、お参りにいらした施主様が「前を向かないとね。前を」と背筋をピンと伸ばし、明るい表情で仰っていました。
悲しみから必死で立ち直ろうとされている姿勢に、ますます頭が下がる思いでした。
合掌