開経偈
大日堂の石原です。
開経偈(かいきょうげ)
無上甚深微妙法(むじょうじんじんみみょうほう)
百千万刧難遭遇(ひゃくせんまんごうなんそうぐう)
我今見聞得受持(がこんけんもんとくじゅじ)
願解如来真実義(がんげにょらいしんじつぎ)
大日堂の職員の午後は「むみょうじんじんみみょうほう…」開経偈(かいきょうげ)から始まります。
お経をお唱えし、気持ちを整えてから午後のお仕事に向かいます。
最近、年のせいでしょうか…昔のことをよく思い出します。
20年前、今は亡き会長から4冊のお経本を手渡されました。
「仏説阿弥陀経」「仏説摩訶般若波羅密多心経」「観音経」「理趣経」
各宗派の代表的なお経だから読めるようになるといいからと…。
これまでに4冊のお経を月替わりで職員同士が先達を交代しながら、お唱えさせて頂いて来ました。
そのお陰で有り難いことに、宗派ごとに違う4種のこのお経が読めるようになりました。
テレビドラマなどで流れる読経が、あ!このお経は…と、宗派が分かったり…。
会長からお経本を手渡された時は、私にはとても高いハードルのように思えました。
それが今では…。
継続は力なり!
お経をお唱えするときの声の出し方や姿勢や所作などを、会長から手取り足取り指導を受けていた初心者マークの頃を懐かしく思い出します。
振り返ってみると、あの時のことが今の私の大きな「基」となっております。
お経を唱えていると、感謝の心でいっぱいになります。
会長、本当に有り難うございました。
合掌