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日々のこと

結跏趺坐

阿弥陀如来坐像

大日堂の金山です。

長く健康であるために、身体が柔らかいことはとても大切だといわれています。
身体が固い人は、柔らかい人に比べて怪我をしやすいようです。

かく言う私も、その身体が固い人のうちのひとり。
これまでに何度もストレッチを始めるも、なかなか続かず今に至ります。

以前、ストレッチを続けることが難しいならとヨガに取り組んだことがあります。
ヨガというと人間離れした姿勢をとるイメージがありますが、座っているだけの姿勢もあることを知り、私でもできるかもしれないと考えたのです。
ところが、それは甘い考えでした。

たとえば、あぐらをかいて両足をそれぞれ反対側の足の上に乗せる姿勢。
簡単そうに感じるのですが、これができそうでできないのです。
片足を乗せることができても、もう片足を乗せることができず、無理をすれば足がつりそうになります。

先日、座られている仏さまを拝んでいて、ふと私が挫折したその座り方を思い出しました。
仏教では結跏趺坐(けっかふざ)と呼ばれる座り方です。

結跏趺坐は、簡単そうに見えて決して簡単ではありません。
それでも仏さまは、とても穏やかなお顔で座っておられます。

なかなか足の上に乗らないもう片方の足を引っ張りながら、苦悶の表情を浮かべていたかつての私とは大違いです。
何事も修行ですね。

さて、久しぶりにストレッチでも始めてみましょうか。
今度こそは続く、と良いのですが。

合掌