お墓は石でできていますが、長い年月の間には汚れてきたり、
不具合が出てくることがあります。お墓を定期的にメンテナンスすることで、
より長く、気持ちよくお参りすることができるようになります。
不具合が出てくることがあります。お墓を定期的にメンテナンスすることで、
より長く、気持ちよくお参りすることができるようになります。
お墓のずれ、傾き直し
地震や地盤の歪みなどによって、石がずれたり、傾いてしまったお墓をきれいに組み直します。そのままにしておくと、さらに大きくずれたり、傾いたりする可能性もあり、最悪の場合、倒壊する恐れもあります。お墓が歪んで見える場合には、できる限り組み直すことをお勧めします。また場合によっては、墓地の地盤改良やお墓の移設が必要となることがあります。
お墓の欠け直し
地震でお墓が倒れたり、納骨やお掃除のために動かした石をぶつけたりしてできた欠けを目立たないように補修します。小さな欠けの場合は石を磨き、大きな欠けは修復素材で埋めて直します。欠けを埋めた場合には、石目に似た彩色を施して、目立たないようにすることもできます。
壊れた石の取り替え
お墓が大きく破損した場合には、壊れた部分について、新たにつくり直して取り替えをします。お墓に使われている石と同じ種類の石が採れない場合には、似た石を使い、磨き具合を調整することで、取り替えた部分が目立たないようにします。
納骨室の拡張
長い年月の間にお墓の納骨室が一杯になってしまった場合には、納骨室をつくり直して、納めることのできる人数を増やすことができます。多くの場合、既存のお墓の1番下に台石を1段追加することで納骨室を広げます。結果的にお墓の高さが高くなり、一回り大きくになります。あわせて、納骨室の入口が小さい場合には、石を加工して、納骨しやすいように開口部を広げることができます。
花立穴の開け直し
お墓の花立が、石に直接お花をお供えするような加工となっている場合、ステンレス製の花筒が使用できるように、穴を大きく開け直すことができます。花立から取り出しのできる花筒を使用することで、水替えが簡単になり、お墓を清潔に保ちやすくなります。
クリーニング
お墓は常に屋外で風雨に晒されるため、長い年月の間にどうしても汚れてしまいます。たとえ古いお墓であっても、水垢や苔を落とすことで、見違えるようにきれいにすることができます。
目地の入れ直し
時間の経過と共に切れてしまった石と石の間の目地を入れ直します。クリーニングとあわせて目地を入れ直すことが多くあります。
墨の入れ直し
墨がとれて薄くなってしまったお墓の文字に再度墨を入れ直し、文字をきれいに読みやすくします。新たにご家族が亡くなられた場合に、新しく彫った文字と以前から彫られていた文字とで墨の濃さやきれいさが違うため、文字彫刻とあわせて墨を入れ直すことが多くあります。
防草工事
墓地に草が多く生える場合に、防草工事を行うことで、お墓のお掃除にかかる労力を軽減することができます。砂利の下地に防草処理をほどこしたり、砂利の部分に石を張るなどして草を生えにくくします。