文字の墨入れ
大日堂の大下です。
市内安佐南区の共同墓地でお墓の文字の墨入れのご縁をいただきました。
明治・大正期に造られた、9基の自然石墓。
見上げるほど大きな墓石や、しゃがんでやっと文字が見える墓石、文字数も多く、文字の大きさも様々です。
大きな文字は、中心には大胆に色を入れ、外側のガタガタした線は「しゅっ」とした線に見えるよう、小さな文字は、解読しながら欠損している部分を補うよう、数種類の筆を使い分け書いていきます。
筆先だけに囚われず、寄ったり離れたりしながら全体的な仕上がりを見極めます。
まさに「燃えよドラゴン」でブルース・リーが言った名台詞
“Don’t think, Feel ‼ ” 「考えるな!感じろ」の心境。
立ったり、中腰になったり、寝そべったりと様々な体勢で、集中力を切らさぬよう、美しい仕上げを目指して筆を動かし続け、二人がかりの丸二日間で完了。
一人で出来ない作業じゃないですが、二人×二日=一人×四日とはいかず、もっと時間がかかったことでしょう。
日頃、多くの方々が協力してくださるおかげで、順調にお仕事が進みます。
今回も、一緒に作業してくれた職人がいてくれたからこそ。
ありがたい。
合掌