塗香
根の谷川墓苑の佐藤です。
当墓苑のお堂、弘願堂の前机の左端に金色の法具、洒水器(しゃすいき)と塗香器(ずこうき)があります。
洒水器と塗香器はあわせて二器と呼ばれ、器の形は同一ですが、お香を入れる塗香器の方が少し小型です。
今回は塗香を紹介させて頂きます。
塗香とは、粉末状にされた香原料を調合したお香です。
原材料は香木や漢方に使われる和漢植物を乾燥させたもので、さらさらとしています。
線香や焼香を火薰らせて供えるものとは違い、身に塗る香です。
元々の起源はインドにあり、香木から香料を取り、体に付けて体臭などを消すのに使ったとされ、ここから発展して身を清める、邪気を寄せつけないという意味で仏教に取り入れられたとされています。
基本的には塗香を少量とり、掌や手首などにすり込み、その臭いを吸い込むことで身体を浄化します。
お寺では心身を浄化する目的で読経や写経をする前に身体につけるそうです。
根の谷川墓苑でも毎月執り行われる月例祭など、法要の際に体験いただけます。
よろしければお声がけください。
合掌