中陰
根の谷川墓苑の佐藤です。
亡くなられた日から四十九日までの間を「中陰」と呼びます。
人間の命は「四有(しう)」といい「生有、本有、死有、中有」の四つの区分に分けられるそうです。
四つ目の「中有」こそがいわゆる「中陰」で、死亡して次の世に生まれ変わるまでの期間とされ、いわば中ぶらりんの、既に人間でもなし、かといって天上にいるわけでもない期間です。
四十九日目ではじめて、次の世の行き先が決定すると説かれるのです。
では、なぜ四十九日なのかというと、七というの数字の持つ意味です。
古代インドでは七は満数でした。
一から始まって七で完結する、つまり十進法でいう十にあたる数字です。
お釈迦様は、お生まれになってすぐ七歩あるいて「天上天下唯我独尊」といわれたといいます。
一週間は七日、ラッキーセブン等々、七が基準になっていて、その七に七を掛けると四十九日になります。
初七日等、七日ごとにお勤めをするしきたりがある所以です。
合掌