根の谷川墓苑の立花です。

自分は何の為に生まれてきたのだろう、、と真面目に悩んだ時期が有りました。
時の流れと共にそんな思いも何処へやら、、
今ではすっかり下世話で煩悩まみれの大人に仕上りましたが、、

それでも、阿弥陀様が鎮座されるお堂の有る当墓苑で作務衣を着て日々業務をしておりますと、出立ちや場所柄なのか、はたまたお客様の思い込みなのか、思い思いの「愛別離苦」「怨憎会苦」「諸行無常」（と、例えて良いのかわかりませんが、、）奥深いご相談を受けることが有ります。

智慧も知識も無く、修行僧でも無い自分が気の利いた何かを答えてあげられる訳でも無く、ただお話を聞く側の人になりきるだけしか出来ないのですが、、
そんな時、いにしえの悩める「私」が現れたりするのです。
人は皆何の為に生まれて来るのだろう、、、と。

自分の持つ短すぎる物差しでは到底計り知れない壮絶な数々のドラマの舞台であるこの世こそが人々の修行の地であり、誰もがその道を生き抜く役割りを担って生まれて来るのかも知れない。
長い時を経て、そんなふうに思うようになって来ました。

人は皆やり直しのきかないたった一回限りの人生の主役なのだと。
良くも悪くも一人一人かけがえの無い唯一無二のオンリーワンなのですね！
悩まずとも生きよ！でしょうか。

合掌