くちなし
浄土苑の小柳です。
浄土苑には開苑当初から寺務所の前に、くちなしの花が植えてあります。
くちなしは美しい白い花と甘い香りが初夏の風に運ばれてくる事から「喜びを運ぶ」「私は幸せ者」という花言葉がついています。
それと「死人に口なし」とは、死んだ人の霊を慰める為に「私はとても幸せです」といった花言葉のある、くちなしの花を手向けるという、古くからある風習です。
この墓苑に眠っておられるご先祖様も、幸せだった人生を思い出し、心静かに休んでいらっしゃると思います。
日本なら、お釈迦様といえば蓮の花のイメージです。
その為、極楽の花といえば蓮の花を思い浮かべます。
海外では、くちなしは「天国に咲く花」と言われています。
私は昔からくちなしの花が好きで、この墓苑で仕事ができる事をとても幸せに感じています。
合掌